翌日の夜。
いつもなら晴樹と一緒に仕事に向かう時間だが、今日ばかりは彼を巻き込むわけにはいかない。
私はリビングのテーブルに、一枚の短い置き手紙を残した。
『明日、帰ってこれないかも。』
飛龍の連中と笑い合っているであろう晴樹がこれを見たら、血相を変えて私を探し回るかもしれない。でも、小鳥遊組の本邸にだけは絶対に近づけさせないよう、私は自分のスマホの電源を切り、そのまま単車に跨って本邸へと車を走らせた。
真夏の夜風が、これから向かう地獄を暗示するように、ひどく生温かくまとわりついてきた。
いつもなら晴樹と一緒に仕事に向かう時間だが、今日ばかりは彼を巻き込むわけにはいかない。
私はリビングのテーブルに、一枚の短い置き手紙を残した。
『明日、帰ってこれないかも。』
飛龍の連中と笑い合っているであろう晴樹がこれを見たら、血相を変えて私を探し回るかもしれない。でも、小鳥遊組の本邸にだけは絶対に近づけさせないよう、私は自分のスマホの電源を切り、そのまま単車に跨って本邸へと車を走らせた。
真夏の夜風が、これから向かう地獄を暗示するように、ひどく生温かくまとわりついてきた。

