檻の外へー極道なんて、大嫌いー

【side 玲美】

地獄のような五日間の特訓を終え、本邸の自室でようやく身体を休める……はずだった。
朝の清々しい空気が窓から入り込む中、私は晴樹と一緒に、マンションへ帰るための荷物をまとめていた。
「いやー、マジで死ぬかと思ったけど、最後に兄貴に認められたのはデカいな!」
晴樹は筋肉痛に顔をしかめながらも、どこか誇らしげだ。
その時だった。部屋のドアがノックされ、組長補佐であり、晴樹の実の父親でもある洋介さんが穏やかな笑みを浮かべて入ってきた。
「お疲れ様、二人とも。最高の訓練だったよ」
私は小さく会釈をした。父である頭とは違い、洋介さんは私たちにとって唯一と言っていい、親らしい温もりを持った大人だ。