檻の外へー極道なんて、大嫌いー

四日目は場所を地下の演習場へ移し、射撃訓練が行われた。
ターゲットは動く標的だけでなく、様々なシチュエーションを想定した実戦に近いものだ。



「……ふん、悪くない」
遠くで指導にあたっている大樹の兄貴が、玲美の標的を見つめて珍しく口角を上げた。
玲美は、リボルバーをまるで自分の体の一部のように操る。的の中心を撃ち抜くのは当たり前。最後には、動く標的の急所を的確に掠めるような超絶技巧を見せつけ、周囲の若い組員たちを沈黙させた。
組員たちの中には、玲美の強さに恐怖を感じる者と、その凛とした姿にさらに恋心を募らせる者とが入り混じり、独特の緊張感が漂う。