窓の外の景色が、茜色から深い群青色へと沈んでいく。
夜の帳が下りるのを待って、私と晴樹は黒いリュックに荷物を詰めた。中に入っているのは、以前飛龍のメンバーたちが勝手に作ってプレゼントしてくれた、金糸の刺繍が眩しい特攻服だ。
「敢闘精神」「飛龍」などとデカデカと刺繍されたダサいそれを着て歩く勇気は流石になく、私たちは私服のままマンションを出て、飛龍の溜まり場である廃倉庫へと向かった。
倉庫に到着すると、すでに何十台もの単車がズラリと並び、ガソリンと排気ガスの匂いが充満していた。
「玲美たん、晴樹! 待ってたよ!」
特攻服に身を包んだ零や誠先輩たちが、興奮しきった顔で私たちを出迎える。晴樹もさっそくリュックから自分の特攻服を取り出し、嬉々として袖を通していた。

