暴走当日の昼、真昼の容赦ない日差しから逃げるようにして、私と晴樹はマンションの玄関に転がり込んだ。
「……終わっ、たぁ……!」
重い分厚いドアが閉まり、電子ロックがガチャンと施錠された瞬間、晴樹が玄関のタタキに大の字になって倒れ込んだ。
私も壁に背中を預け、ズルズルと座り込んで、肺の底から長く深い息を吐き出した。三日分のシノギを二日で終わらせるという、文字通り死に物狂いのタイムアタックが、たった今、全て完了したのだ。
「晴樹、床で寝ないで。風邪引くから先にシャワー浴びてきて」
「……うぇーい。了解……」
ゾンビのように這い上がった晴樹をバスルームへ押し込む。
実は晴樹は、こうしてほぼ毎日、仕事帰りに私の部屋へとやって来る。そしてそのままシャワーを浴びて、私寝室のベッドで、彼がソファベッドや床に敷いた布団で一緒に泥のような眠りにつくのだ。
傍から見れば、完全に同棲状態だろう。
普通の高校生の男女なら大問題かもしれないけれど、私たちにそんな甘酸っぱい感情や羞恥心はない。
……多分、晴樹にも。
互いの背中を預けて夜の街を生き抜いた後、血と硝煙の匂いを洗い流し、ただお互いが「生きて帰ってきた」という生存確認をしながら眠る。それは、極道の狂気から自分を守るための、必要不可欠な儀式のようなものだった。
「……終わっ、たぁ……!」
重い分厚いドアが閉まり、電子ロックがガチャンと施錠された瞬間、晴樹が玄関のタタキに大の字になって倒れ込んだ。
私も壁に背中を預け、ズルズルと座り込んで、肺の底から長く深い息を吐き出した。三日分のシノギを二日で終わらせるという、文字通り死に物狂いのタイムアタックが、たった今、全て完了したのだ。
「晴樹、床で寝ないで。風邪引くから先にシャワー浴びてきて」
「……うぇーい。了解……」
ゾンビのように這い上がった晴樹をバスルームへ押し込む。
実は晴樹は、こうしてほぼ毎日、仕事帰りに私の部屋へとやって来る。そしてそのままシャワーを浴びて、私寝室のベッドで、彼がソファベッドや床に敷いた布団で一緒に泥のような眠りにつくのだ。
傍から見れば、完全に同棲状態だろう。
普通の高校生の男女なら大問題かもしれないけれど、私たちにそんな甘酸っぱい感情や羞恥心はない。
……多分、晴樹にも。
互いの背中を預けて夜の街を生き抜いた後、血と硝煙の匂いを洗い流し、ただお互いが「生きて帰ってきた」という生存確認をしながら眠る。それは、極道の狂気から自分を守るための、必要不可欠な儀式のようなものだった。

