いつもの学校の風景

今日から学校祭の準備が始まった。
私は、ポスター係

人とかかわる仕事は苦手だった。


ポスター係は
そんな暗い人間が余った末に
入れられた集団だった。

誰が意見を言うわけでなく
ただ、静かな時間が流れていく


千鶴は進行役をかって出た。
そのほかは、ステージ係


うちのクラスは
歌を歌うらしい。

ポスター係には
どうでもいい話だけど



とりあえずポスター係は
もくもくと絵を仕上げていった。


周りの盛り上がりに
溶けることなく黙々と
筆を滑らせて・・・・



ゴスペル



千鶴はきれいだった。
中心で、目立ち
みんなをまとめている。
そして
みんなが千鶴についていっている


うらやましい

あの人は
私の憧れるものすべてを持っている

千鶴が薔薇なら
私は、たんぽぽ


千鶴は
素良も芳樹も持っている


千鶴を見つめる素良の目はいつも優しい

そんな千鶴に
誰だって恋をするだろう
そして誇らしく思うだろう


俺の愛してる人

自慢できるすべてを
兼ね備えている


私が千鶴に勝てること


それは、芳樹が
私を一番に好きって言ってくれたことだけ


嫉妬心が込み上がってくる


うらやましいと思えば
憎しみが湧き上がる


嫉妬は、進む方向を誤らせる