素良との待ち合わせ場所に
合流すると言い出した。

  馬鹿じゃないの?

さっきのいまだもん
耳たぶは、まだアツい

どんな顔で会えばいいの…



二人の後を歩いた。

なぜか、お似合いの二人に
吹きだしてしまった。


もとカレとカノジョ

ふたりでいろんなこと知ってるんだろうなと
想像して、頬が赤くなった。



待ち合わせ場所にさっき会ったばかりの
素良がいた。


表情も変えずに
千鶴の話を聞いていた。


「悪いな、邪魔して。
二人よりも楽しいかなって思ってさ
カラオケ行こう。」


「あ、そ、かまわないよ。
千鶴がいいんなら。」


  バカだね素良
  それでいいのかい?


「行きたいわ。」


千鶴の目がキラキラしていた。


「ぷーちゃんもいいでしょ?」

「べつにどーでも」


千鶴だけがはしゃいでるように見えた。
時たま、今までのくせで
芳樹に寄りかかる。


普通の神経なら許せないけど
私はどうでもいい。


気になる人はここにいるから

素良が耳を見ていた。
私が気がついたら、ニヤッと笑った。


ドキューン

気持ちが騒ぐ


前ではしゃぐ二人の後で
いけないことをしてるようで
興奮した。