「素良は私と芳樹がうまくいった方が
うれしい?」

こわい質問だった。


「だって、ぷくちゃん
芳樹嫌いなんだろ?
千鶴は、芳樹命だから、気持ちの
おもむくまま正直な方が
いいじゃん。」

「素良は、千鶴をこうやって
抱きしめたいんでしょう?」


素良の顔が曇った。

「私じゃなくて、千鶴を抱きしめて
二人っきりになりたいんでしょう?」


「今日のぷくちゃんの質問は
レッドカードだ。」

「私、もし芳樹が興味もっているんなら
千鶴からもらっちゃう?
そしたら、千鶴は
素良のところに戻ってくるでしょ?」


素良の顔が真顔になった。

「マジに言ってるの?」

私は怖くなって
下を向いた。