「私も好きな人と芳樹の間で
たくさん悩んで…結局芳樹をとった。
芳樹をほっとけないの。」

「結局、みんな同じだってことね」

千鶴が笑いだしたから
つられて私も笑った。

「あなたと友達になりたい。」
千鶴が言った。

「私も友達になりたいわ。」
私もそう思った。


「今まで意地悪して
ごめんなさい。」


「ムカつかせてごめんなさい・・・・」


「私たちきっといい
友達になれるわね。
上辺だけで、本当の友達がいなかった。
素良がね、留学する前の日
『松本さんなら、お前をわかってくれる
いい友達になるよ』
って言ったの。」


  素良が・・・・


私たちは握手した。


千鶴は私を ふー と呼び
私は ちー と呼んだ。


ちーと仲良くなることで
私の毎日も
今までと変わってきた。

孤独な毎日が、ちーによって
華やかで楽しくなった。

お互いもがいてるところが
同じだから悩み事全てを
完全に話せずにいたけれど


「結構似てたんだね、私たち・・・」

そう思った。