とりあえずは勉強机の前にいた。

ときたま様子を見に来る
おかあさんは、ホッとしてるようだが
集中できるわけもなく・・・・


「おとうさんと買い物行くから
拓也のこと頼むわね~
ゲームばっかりしてるんだから。」


そう言って出掛けていった。


最後に少しだけでいいから
一目だけ
素良を焼き付けたい。
気づかれなければいいんだ。


インターネットで空港行きのバスを調べた。


大慌てで用意をした。
時間はお昼を過ぎた。



その時弟が部屋に入ってきた。


「ねえちゃん、男の人がきてる。」


「え?」


「彼氏じゃないよ。」



  素良!?


私は階段を駆け降りた。