逞しい体に抱きしめられた。

芳樹は楽しそうに
私をきれいに洗った。
不思議に恥ずかしいと思わずに
芳樹のいう通りに
身を任せた。

素良への気配をすべて
消すかのように
丁寧に丁寧に私を洗いあげた。

「妹の身体もよく洗ったんだ。
うまいだろ?
まだ赤ちゃんだったからさ
頭洗うのすごく泣いて
シャンプーハットしてさ~」

髪の毛をシャワーで流す。

「俺の歩来、一丁あがり~」

そう言ってまた浴槽につからせた。

芳樹も体を洗いだした。

芳樹の身体は本当にきれいだった。
素良の美しくて繊細な線とは違う
逞しくて厚い体。
働き者が重いビールケースを持ちあげてる
筋肉の盛り上がった
二の腕・・・・

  私は贅沢だ

  素良も芳樹も二人欲しい

  反感かわれてあたりまえだわ。