私の姿を確認して
素良はかなり距離をとって歩き出した。

私があの横に並んで歩ける日は
くるんだろうか…


背の高い素良の横を
歩く自分を想像した。


携帯が鳴った。

「もしもし…」

「おれんちね。先に歩くけどついてこいよ。」

声は優しかった。



今日は、二人っきりの時間が長い


私は嬉しかった。
さっきのイタミは片隅に追いやられて
私の心はルンルン色に変わってた。

素良は相変わらず
振り向きもせず大股で歩くから
私は、小走りになる。



「好きなの…
素良…大好きなの…」

息があがりながらつぶやいた。


地下鉄に乗っても
素良は違う方を向いていた。
この中にいる人で
同じ制服をきた二人が怪しいと
思う人はいないだろう…


素良は、人ごみの中でも
キラキラしている。
素良のオーラが光って見えるのは
私が恋してるからなのかな…


早く
素良を抱きしめたい。

二人っきりにさえなれば
素良は私のものになる。