過去の旅から戻ってきて
私たちは
自分たちの生きる道を探す



素良が

「結局、邪魔者は俺たちだったんだ。
可哀そうな
かあさん・・・・・
一度も愛されずに
孤独なまま俺を産んで
孤独に死んでいった。
でも・・・・
俺は、親父や芳樹のことを
憎むのはやめる。」


素良はベットの中で天井を仰いだ。


「かあさんは
親父を愛していたから・・・・
そこには一方通行でも愛があった・・・・
孤独でもかあさんは
親父がそばにいれば幸せだったなら
もう俺は、こだわらない・・・・」


「素良・・・・」


「歩来・・・
俺から、解放してあげるよ。
おまえのことを苦しめるのも耐えられない。」


素良が遠くに感じる


素良を愛してる
でも
私は芳樹をほっとけないから


私を支えてくれた
まっすぐな芳樹が
私に助けを求めている。


素良は一人で生きていけるけれど
今の芳樹は生きていけない

私の選ぶ道は


芳樹だった・・・・・・