目は充血していた。
昨日の努力のせいか
それとも泣いたからか…


コンタクトにした私は
鏡の中で
にっこり笑った。


おかあさんが
美しく花ひらく
と言ってくれた。


自信を持とう。


素良はなんて言うだろう?
少しは女と見てくれるかな?
素良には私は
おかあさんのかわり?
おもちゃ?


素良といる時
こんなに胸がドキドキいうのに
恋してることを
知ろうともしない
冷たい素良…


変わりたいと願っていた。
今がその一歩なんだ。

素良が私を導いてくれるから



素良に恋してる私がスキ



「いってきま~す。」


おかあさんが
「いいわ~歩来!!
とっても可愛いわ~
ね?拓也!」

小さい弟が面倒くさそうに言った。

「まぁまぁかな~」


おとうさんも顔を出した。

「男は狼だから、気をつけろよ」



私は歩きだした。


メガネのない一歩…


素顔の私…