いきなり部屋に芳樹が飛び込んできて
頬にパンチを食らった。

「いて・・・・何するのよ。」

馬乗りになられた。


「てめーふざけんなよ。
歩来は来てないって言ったよな。」

芳樹は青ざめていた。

「風呂に入れてた。
雨にうたれてたからさ。
怒りと絶望で震えてたから
風呂で温めて
俺が抱いてやった。」


芳樹の目は怒りで一杯の顔だった。


さっきの高笑いをもう一回してやる



「歩来は俺のものだし
おまえには絶対わたさない」

芳樹の目が潤んでいた。



  こいつ歩来のことは本気なのか?


  俺だって本気だ


  おまえだけには
  わたさない



思いっきり殴り倒した。