「だからおまえは、歩来を愛してないんだ。
利用してるんだろう?
一人の女として愛してない。
あの柔らかい胸を
手で包み込んだら
どんな反応するか
おまえ知ってる?
赤ちゃんじゃなくて
男になって
胸の先を含んだら
どんな声を出すか知ってるか?」



俺は壁に
ゴミ箱をたたきつけた。



芳樹が馬鹿にしたように
高笑いをした。


「知ってるよ、俺も歩来を抱いたからな。
おまえが千鶴と
浮気してた朝、しっかりとな。」


高笑いは止まった。


しばらく無言になった。


ざまーみろ


俺は、歩来を愛してるんだ。
女として・・・・・?
母親の代わりとして・・・・・?