「芳樹の母親が天に召された。」

急に天井を見上げた。

「父親の俺が、芳樹の面倒を
これから見ることに決めた。」


「ここで?」


「いいな、素良。
部屋は余ってるんだからな。
以上!!」


「以上って…
そんな簡単な話しなのか?」

「簡単さ。
芳樹は俺の息子。
面倒を見るのが当たり前だろう?」


「かあさんのことは?
かあさんはそれで自殺したのか?
親父に裏切られて
やっぱりそうなんだ。」


「面倒な説明は、もうしないぞ。
結果だけだ。
芳樹は俺の愛する息子
おまえの兄。
だからこれから、おまえたちは兄弟。
以上!!」