「お茶しましょ」

途中下車して、喫茶店に入った。


後からも、見事なスタイル・・・


  芳樹に抱かれてるんだ~

人ごとのように考えていた。

私は、ミルクティー
リカはブラックを頼んだ。

  おとな~

「芳樹は、あなたみたいな
普通の女の子の手に負える子じゃないわ。」

早速の本題

「どんな子ですか?
リカさんから見て~」

「ひねくれ者だし、子供の顔と
大人の男の顔を持ってるわ。
16歳なんて思っていたら
ひねりつぶされる。
女の抱き方も女の口説き方も
捨て方もこどもじゃないもの。」

「いつから付き合ってるんですか?」

「おかあさんが入院してきてからよ。」

「もう長いんですね。」


「今までは、ちょくちょく来ていたのに
ここしばらく来なくなって
あなたの存在なのね……」

「私も最近なんです。」


「悪いこと言わない。
芳樹にかかわらない方がいいわ。」

「それは、リカさんのため?」

「あなたのためよ」
冷やかに笑った。


「おかあさんが亡くなって
とうとう一人ぼっちになったから
これからどう生きていくのかしら。
あなたには芳樹をコントロールできないから」


ミルクティーが運ばれてきた。