「今、帰り?」

「はい、看護師さんは仕事ですか?」

「看護師さんもあれだから、
私の名前はリカ。」

「あ、リカさん。
感じが違いますね。病院では
仕事がらか大人にみえるけど 
普段は若くて……」


リカが声をあげて笑った。


  芳樹と怪しい看護師……


「芳樹、うちにいるの。」

「え?そうなんですか?」

  心臓がきゅっと縮まった。


「心配してたでしょ?」

勝ち誇った顔付きが
千鶴とだぶった。


「はい。学校にも来てないし
連絡もとれないから、どうしてるのかなって
思ってました。」


「あなたにはどんな風に映ってる?
芳樹は?」

「優しくて、まっすぐで純粋な子だけど
女ぐせが悪いって感じです。」


また声をあげて笑った。

「時間ある?
ゆっくり話たいんだけど。」


「少しなら大丈夫です。」

  ゆっくり話たくないし・・・