一週間以上、芳樹から連絡がなかった。
学校もずっと欠席している。

千鶴に
「芳樹と連絡とってるんでしょ?
おかあさん亡くなって
どうしてるの?」
と聞かれたが

「わからない。」と答えた。


バイト先にも連絡がなく
家にもかえっていない……

携帯もつながらなかった。


  どうしてるのかな……



そんな矢先
学校帰りの地下鉄で

「歩来さん?」と声をかけられた。

そこにはミニスカートの足が美しい
とてもきれいな女性が立っていた。


「え?」 
  誰だったけ……


「わからないか……」

その人は、長い髪の毛をおだんごにまとめた。


「あ!!看護師さん!!」

芳樹の母親の病院の看護師だった。


「わかってくれた?」

そういって私の隣に腰かけた。