高校生活のスタート
新しい制服は、なんだかういている
この制服がなじむ頃は
きっと毎日が楽しいはず…



松本 歩来  ピカピカの15歳


私には、スタートから決意を持っていた。 


   変わりたい…

中学までの私をリセットして
明るく元気で
誰からも好かれて
でも強い意志で、みんなの中心になること



転勤族だった父が、
やっと永住できるこの札幌の街

四季を感じる
この北海道に、一年に一回旅行にきて
私は、北海道が大好きだったから


絶対変わりたいと
イメージを膨らませた。


中学までの私は


ちび でぶ ぶす  


3拍子そろった
ピチいじめられキャラ

「いたんだ…」
で、すまされる
存在のうすい子だった。



学校でグループを作る時は
つらかった。
最後まできまらない…


そんな時
私を最後に受け入れる女子がいた。



その子は、私が憧れるすべてを持っていた。
ただ、一点を除いては…


もったいつけて
私をグループに入れる。


「わるいな…」
と、先生が言うと
きまって、その子は
「大丈夫です!」と笑顔でこたえる。



優しいふりをしてるけれど
一番したたかで
意地悪だった。


でも誰もその子の
そんなことには気がつかず


誰からも好かれて
クラスの中心にあの子はいた。
いつも笑顔で…
可愛くて
元気で…