芳樹と別れて地下鉄の改札に向かった。

  悪いことしちゃった……
  でも一度すると
  彼はそればかり求めるって
  雑誌に書いてあった…

改札に素良が立ってた。

「うまくいったな。」

「とりあえずありがとう。
でも、もとはと言えば素良のせいよ。」

「キスマーク?」

「いいじゃん、見せてやれよ。」

「傷つけるじゃない。」


「ぷくちゃんは、メッセンジャーなんだからさ。
あいつはわかってるよ。
俺とぷーちゃんのこと。」

「まさか?」

「あいつは、全部わかってるような
気がする、わかってて、俺から
ぷくちゃんをさらおうとした。」

「ありえないよ…」

改札を出た。
「じゃあ…」

素良も一緒に改札を出てきた。


「何?」

「送ってく。」

「やめてよ。」

「いいじゃん。」

私から荷物を奪って先に階段を下りて行った。



  素良まで
  何してるの


心臓がどきどき
心がときめいている


気持ちも体も正直・・・

変に感心した。