芳樹のリードで
無我夢中の時間だった。


痛みは心ではなく
女になる痛み


  これでいいんだ・・・



芳樹の魔法は
ずっとずっと私を包み込んだ。


「愛してる。」


芳樹はそう言って何度もキスしてくれた。


女になる痛みを
芳樹の魔法で乗り越えた。


その痛みが体の芯を
突き破った時


素良の顔が浮かんだ



  素良・・・・・・





これでいいんだよね?
素良……

これが二人の幸せなんだよね…



全てが終わった時
目の前にいるのは芳樹だった。


「絶対、離さないから。」

強い目線だった。


涙がつーと伝った。


その涙を芳樹がキスで止めた。

「俺の歩来……」


「芳樹のもの……」


中心が痛んだ・・・・


  女になった痛み


紅色の印が

素良からの卒業を言い渡した