「好きよ。
芳樹がどんどん大きくなってきて
私も逃げ出したくなる。」


「そいつとおんなじ?」

「彼が私を好きかはわからないよ」

芳樹が私を抱きしめた。

「俺はこのままでいい。
歩来がそばにいてくれたらいい。
ずっと一人だった…
今まで千鶴でも他の女でも
埋められなかった。
歩来が俺の孤独を埋めてくれたんだ。
だから、そいつを忘れろって
言わないから、俺のそばにいて欲しい。」


芳樹はひとりぼっち
おとうさんもおかあさんもいない


「私のこと好き?」

「愛してるよ。」

「こんな私なのに?
芳樹は素敵だよ。もっときれいな女の子が
たくさんいるのに。」

「歩来がいればいい。」


「芳樹・・・
私を魔法にかけて・・・・」


その日
私は芳樹の魔法で


女になった・・・・・・・・・・・・