フラフラと起きて
私はさっき芳樹がきていた
スウエットに着替えてスタンバイした。

目にはマスク2枚重ね。

  やだ、何気にみえてるじゃん!!
  もう、ほんとに最悪なんだから…

男の身体は、弟の
可愛いふるちんバージョンしか
免疫がないので、
3枚に重ねた。


  さすがにぼんやりだ


鼻歌を歌いながらお湯につかってる。

私が立っていたらびっくりするだろう。


ドアがカチッとあいた。


「?はれ?ここにあったタオル地の…
あれ?どこおいたっけ…」

「探しものはこれですか?」


私は、ドアを全開にした。



「うわ…!!ちょっと!!」
慌てて芳樹がジャボーンとお湯に沈む。



「きなさい、芳樹。」


私は両手を広げてドアの前に立った。



「なんも見えない
3枚重ねだから」


芳樹が笑った。

「い~よ。なんぼでも見たって。」


「私がいやなの!
男の人の裸なんて弟のしかないんだから。」


「弟いるんだ、ぷーちゃん!!」


「そっ!まだ可愛いのがね!」


「じゃ、おねがいしま~す。」

芳樹は堂々と私の前に立ちはだかった。


私も手を隠し
危ないところを敬遠して
芳樹の身体をバンバン叩きながら
拭いてあげる。


固い胸板がたくましかった。


  男の身体なんだ・・・・

素良とは、また違う
逞しい胸板にドキドキした。