胸の痛みが罪悪感になった。

私はなんてひどいことしたのかしら

自分が一番よくわかってるのに
芳樹の満たされない気持ちが
どんなに切ないことか
知ってるはずなのに・・・

  きっと 傷ついてる……

私は、勢いで素良の家を飛び出た。


  素良を振り返ってはダメ



携帯の電源を入れた。


メールを問い合わせる


予想通り
芳樹からのメールが入っていた。


   どこ?

   今 どこ?

   何してるの?


 

   ごめん

   ごめん


   ごめん

   連絡して


   好きなんだ
   負担になったんなら許してほしい
   好きなヤツがいてもいいって
   言ったのに、嫉妬して
   こんなヤツとは、めんどーだよな…

   でも愛してるんだ。
   こんな気持ち、初めてなんだ…
   どうしていいのか
   わからなくて
   不安で切なくて
   でも失いたくない
   もうめんどーなこと言わない
   絶対言わないから
   戻ってきてほしい



メールをみて
泣きそうになった。

その中にいるのは
私だった。


千鶴が好きでも
愛してるから
そばにいたいと心で叫ぶ私だった



芳樹が愛おしくなった。


芳樹と自分がかぶって
私は、芳樹に電話をした。