そのうち眠ってしまった私は
カレーくささで目が覚めた。

「カレーくさい~」


「そっか~?二杯食べたからかな。」

   むかつく

「美味しかった?」

「あいつ、料理はサイコーなんだよな~」

   すごくムカッ…

「ぷくちゃん、料理できる?」

   悔しいけどできない…

「できません~」


素良がゲラゲラ笑った。


「芳樹に連絡したの?」

「しない。」

「うわ~ひどいやつだな。」


「電源切ったもん。」



「冷酷人だな~」


   どっちが…


「カレーくさい…くさい…」

素良がハーーーッと息をふきかけた。


「千鶴の匂いする。」

「カレーじゃなくて?」


   キスした?
   もっといろんなことした?

聞きたいことが一杯だったけど
言葉をのんだ・・・・



でもね、最近素良はわかってるような気がする



   私の気持ち


素良が私の手をいつものように
握って
ムギュムギュした。


私の素良になる時間



愛してるよ素良・・・・・・・

言えない言葉を心に秘めて
私は素良を抱きしめる。