――――――――――― 『…ん、…』 いつの間にか眠っていたようだ 隣を見ると…美幸が幸せそうな顔で眠っていた。 覚醒してきた目で辺りを見回す。真っ暗だ。どれだけ寝てたんだ、俺は。美幸を起こさないように静かにソファーから立った。 『…さむ…』 まだ冬でもないのに、なんでこんなに寒いんだろ。ゾクッとするくらい異様な寒さだ。 ふいに友人が言っていた言葉を思い出した。 『部屋が異常なくらい寒かったら霊がその部屋に居るってことらしいよ。』 ゾクッ… 霊… 明美の顔が浮かんだ