カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編

次の日からあみと言う女は、何処からきいたのか、毎日のように日に数回電話をかけてきた。

「おまえ、誰から番号仕入たんだ?」

「ふふ。いい~じゃん。」

「ねぇ?私と付き合ってくれない?カズキの事好きになった見たいだから。」

「はぁ?俺女居るから駄目だ。」

「じゃあ、2号でもいいよ。」

「2号って…自分を安くするな。そう言うの俺好きじゃないからさ。
そういう訳で。じゃあな。」

「待って!待って!」

「何だよ。うぜぇなぁ。」

「じゃあさ、最後にさ、忘れる為に会ってよ?」

電話の向こうで涙ぐむ声が伝わる。

震える声…。

はぁ…ったく…

俺は二つ返事をした。


最近ろくに舞とも合ってないのに、なんで違う女だよ…。