カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編

リビングに入ると、やはり難しい顔をして、私の両親がソファーに座っている。


悪い事をしている自覚がないんだけど、両親と目を合わせずらく、スヤスヤ眠っている小麦に視線を向けたままでいた。




「一人なのか?」

「そうだけど?」




早くこの重い空気から、逃げだしたいよ。




「いい機会だ。今から帰るぞ。」



そんな、なんでそうなるの?



お父さんなんて大嫌い・・・!



「嫌だよ!それよりどうしてここにいるの?」



「舞が急に居なくなるからでしょう?
それに、舞は真由美さんの話しをよくするから。
真由美さんしか、母さん分からないし。」




ついさっきまでの泣いてたのかな?

母の目は、赤く腫れぼったかった。