カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編

-いつものように…。



 気軽にシュンさんの家のドアを開けて、声をかけたのが、そもそもの間違えだって…気が付いたのは…





ほんの数秒後…








だって…




玄関には…



見覚えのある靴が




2足綺麗に揃えられて
列んでいる。




そう…私の両親の靴。






どうして…いるんだろうって考える暇もなく、難い表情の真由美さんが玄関に迎えでてきた。




「お父さん方…見えてるわよ?」


それ以上語らず、入りなさいと、手招きをしてきた。


「お邪魔します…」

小さな声を出すのが精一杯。

だって…


恐い…何を言われるのかも想像がついていたから。