カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編

「ありがとう!マジで。俺うれしいよ」



今まで見た、表情の中で凄くしあわせそうな笑顔で私を強く抱き寄せてきた。




力いっぱい抱きしめられる腕の中。


きっと…しあわせになれるって…






思っていた。








「シュンさんの家に先に行けるか?」

「もちろん!心配しないで。」

「家に着いたら、速攻で荷物持ってくるから。待ってろよ?」




何度も、何度も振り返り、姿が見えなくなるのを確認して私は、シュンさんの家へ向かったんだ。