「どこ行くの?って聞いてるのに…
カズキのばかぁ…!」

ちらっとこっちを見るだけでずんずんと、歩き続けている。

怒っているんだか、どうだかわからない様子で、とにかく私を抱き抱えるように、ゆき道を歩いていた。


久しぶりに触れる体。

時折、香フレグランス。





何もかも…事故前の彼のままだ。





一旦は離れたけれど






今また










カズキは私のそばにいる。




あの時は、考えられなかったけど、きっと…


何もかも上手くいく。





そう…私は信じている