「お前・・なんのつもりだ?」


「・・・・」





何のつもりというのは、私の抱えてる荷物を見て言ってるのは間違いなかった。





「ったく・・・何のために俺が今動いてるのかわかってるのか?」




め息を漏らしながら前髪をかきあげている。





「だって・・」


「だってじゃねぇだろ?こんな事したらますます、俺ら認めてもらえねぇーじゃん。
逃げてどうすんだよ!」


「逃げるしかないよ!!だって、今朝、言われたもん!20とかならわかるけど、16のお前は認められないって・・今はだめって言うから・・赤ちゃん・・産めなくなるんだよ?

また・・カズキと一緒にいられなくなるんだよ!

そんなのもう嫌だよ・・

絶対いやだよ!!」






これ以上何も話せぐらいもう、頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。


赤ちゃんもダメ。カズキもだめって言われてしまったら・・私は一体どうすればいいの?



「行くぞ」




頭からすっぽりと抱きかかえられるように、カズキに連れられて歩き出した。



「どこ行くの?」