ぎゅっ、ぎゅっと足を踏み出すと雪が鳴る。
お母さんの目を盗み、カズキと約束した場所へ白い息を吐きながらゆっくりと向かう。
「もうついてるかな?」
さっきなんだけど、急に携帯に連絡を入れてカズキを呼び出した。
取り分け怒る様子もなく逢うことがすんなりとできた。
いつもの曲がり角をするぎると、あるはずのガードレールが雪で埋もれて見えない。
でも、なんとなくこの辺りって見当がつく位置で待ってみた。
「ちょっと早かったみたい」
見上げる空は、雪で真っ白く後から、後から降り注いでいる。
「舞!」
その声に視線をむけると、黒の革ジャンの肩と頭に雪をうっすら乗せて急ぎ足で愛しい人が近寄ってきた。
「まったのか?」
「んーんー。今きたばかり。」
優しい笑顔で言ってくれたのもつかの間、とたんに厳しい表情に変わっていくのを感じたんだ。
お母さんの目を盗み、カズキと約束した場所へ白い息を吐きながらゆっくりと向かう。
「もうついてるかな?」
さっきなんだけど、急に携帯に連絡を入れてカズキを呼び出した。
取り分け怒る様子もなく逢うことがすんなりとできた。
いつもの曲がり角をするぎると、あるはずのガードレールが雪で埋もれて見えない。
でも、なんとなくこの辺りって見当がつく位置で待ってみた。
「ちょっと早かったみたい」
見上げる空は、雪で真っ白く後から、後から降り注いでいる。
「舞!」
その声に視線をむけると、黒の革ジャンの肩と頭に雪をうっすら乗せて急ぎ足で愛しい人が近寄ってきた。
「まったのか?」
「んーんー。今きたばかり。」
優しい笑顔で言ってくれたのもつかの間、とたんに厳しい表情に変わっていくのを感じたんだ。