「舞!!」

一瞬なんの事がわからなかった。


名前呼ばれたと思ったとたんに、強く抱き寄せられてカズキの腕の中に、すっぽりと納まっている。


「カズ…キ…??」

不安げに見上げる、私の額に不意にキスの雨が落ちてきた。

「なっ!えええ?」

「赤ちゃんいるんだよな?」

「うん」

「俺の赤ちゃんなんだよな?」

「うん…そうだよ?」

「舞…産んでくれないか?」