寒さに震えながらバス停で待つこと・・・10分・・



同じクラスの山下君がやってきた。

「あれ?宮坂??」

「うん。山下君・・学校どうしたの?」


って・・私が聞くことでもないか・・


私もおもいっきりサボってるしね・・


「おまえと、同じだろ?多分」


「・・・・」



ごもっともで言葉もでません。


「うそうそ。めずらしいよな。宮坂が帰るなんてよ。
最近休んでたから、まだ体調よくなのか?」



そっか・・この人たちは私の休んだ理由知らないんだったけ・・・


「んーんー。サボリだよ。授業受けたくないんだ」

「そっか。そんな日もあるよな」


山下君はそれ以上なにも聞いてはこなかった。

「バス来たぞ。」



そう告げると、私の手首を捕まえ後ろの後部席のほうの窓際へぎゅうぎゅうとおしやってきた。


山下君もひとつ間隔をあけて隣の席にどっかりと座り込んでいる。

な・・なんなの?この人・・・

この強引な行動にあっけにとられてしまった・・

「まっ。気分転換に俺が面白いとこ案内してやるよ」