塾が終わり、時刻は21時。
家に帰ったら弥代くんのために分かりやすくノートにまとめなきゃなぁとそんなことを思いながら塾を出た、その瞬間。
「みぃつけたっ!」
「はひぃっ?!」
突然脇の物陰から男の子が飛び出してきた。
それはもう、某モンスターのように。
わたしは目の前に現れたその異様な人物を目をしばたかせながら見やった。
「真星学園1年1組大南李玖(おおなみりく)です。突然ですが…平沢和実さん、あなたのカレシに立候補します!」
「えっ?」
今、この子…
なんて言った?
「え、なになに?」
「あれってSクラスの平沢さんだよね?」
「こ、告白?」
わたしが呆然としていると、周りが騒然としてきた。
この反応を見るに、やはりわたしは…。
「和実ちゃんに一目惚れして真星を受験して無事入学しました!誰になんと言われようとぼくは自分が見つけた原石を手離したりしない。必ずピカピカに磨いてもっともっと綺麗な宝石にする。そう、約束します。だから…」
「ちょ、ちょっとたっ、タイムーー!」
もしかしたら今日が1番人生で大きな声を出しているかもしれない。
そんなどうでもいいことが頭をよぎりながらも、私は咄嗟に動作に移った。
乱暴に男の子の腕を掴み、人気の少ない路地裏までずんずんと歩く。
「はぁはぁ…こんくらい離れればいい、か…」
わたしがぜえぜえはあはあ言ってるというのに、連れてこられた男の子は呑気に鼻歌を歌っている。
「えへへ。和実ちゃんに腕掴まれちゃったぁ」
ニヤニヤしながら掴まれていたところを見てはふんふふーんと鼻を鳴らす。
わたしは先輩らしく先に口を切った。
「あ、あの…えっと、大南くん?」
家に帰ったら弥代くんのために分かりやすくノートにまとめなきゃなぁとそんなことを思いながら塾を出た、その瞬間。
「みぃつけたっ!」
「はひぃっ?!」
突然脇の物陰から男の子が飛び出してきた。
それはもう、某モンスターのように。
わたしは目の前に現れたその異様な人物を目をしばたかせながら見やった。
「真星学園1年1組大南李玖(おおなみりく)です。突然ですが…平沢和実さん、あなたのカレシに立候補します!」
「えっ?」
今、この子…
なんて言った?
「え、なになに?」
「あれってSクラスの平沢さんだよね?」
「こ、告白?」
わたしが呆然としていると、周りが騒然としてきた。
この反応を見るに、やはりわたしは…。
「和実ちゃんに一目惚れして真星を受験して無事入学しました!誰になんと言われようとぼくは自分が見つけた原石を手離したりしない。必ずピカピカに磨いてもっともっと綺麗な宝石にする。そう、約束します。だから…」
「ちょ、ちょっとたっ、タイムーー!」
もしかしたら今日が1番人生で大きな声を出しているかもしれない。
そんなどうでもいいことが頭をよぎりながらも、私は咄嗟に動作に移った。
乱暴に男の子の腕を掴み、人気の少ない路地裏までずんずんと歩く。
「はぁはぁ…こんくらい離れればいい、か…」
わたしがぜえぜえはあはあ言ってるというのに、連れてこられた男の子は呑気に鼻歌を歌っている。
「えへへ。和実ちゃんに腕掴まれちゃったぁ」
ニヤニヤしながら掴まれていたところを見てはふんふふーんと鼻を鳴らす。
わたしは先輩らしく先に口を切った。
「あ、あの…えっと、大南くん?」



