「ん?」
16時37分。
いつも通りの電車に乗り、いつもの速さで歩いて塾に到着したら、
見覚えのある制服を着てギターを背負った男子がいた。
わたしは無視するわけにもいかず、声をかける。
「あのぉ、もしかして…」
「よし」
「…え?」
蚊の鳴くようなわたしの声は聞こえていなかったのか彼は中にずんずんと入って行ってしまった。
てっきり、風花ちゃんの弟くんが通い始めたからなにか用事があって待ってるのかな、と思ったら違った。
彼が向かっていったのは入塾案内窓口だった。
「あの、すみません。ここに通いたいんですけど、入塾案内見せていただけますか?」
「え?あ、はい」
いつもはツンデレな感じだから、言葉遣いがちゃんとしていて意外だった。
なんて本人に言ったら目くじら立てて怒られそうだけど。
「費用は週に何回コースにするかで違っておりましてぇ。最初に入塾テストを行いましてぇ、こちらで設けている合格ラインに届かなかった場合はそもそも入塾できませんのでその点だけ頭に入れておいていただいてぇ」
「分かりました。入塾テストにあたり対策をしたいのですが、対策テキストのようなものはございますか?」
「残念ながら機密事項となりますので、そのようなもののご用意はございません」
「そうですか。じゃあ、実力で入塾してみせます。入塾テストの申し込みだけしていってもよろしいですか?」
「あ、はい。えーと、そうしましたら…」
16時37分。
いつも通りの電車に乗り、いつもの速さで歩いて塾に到着したら、
見覚えのある制服を着てギターを背負った男子がいた。
わたしは無視するわけにもいかず、声をかける。
「あのぉ、もしかして…」
「よし」
「…え?」
蚊の鳴くようなわたしの声は聞こえていなかったのか彼は中にずんずんと入って行ってしまった。
てっきり、風花ちゃんの弟くんが通い始めたからなにか用事があって待ってるのかな、と思ったら違った。
彼が向かっていったのは入塾案内窓口だった。
「あの、すみません。ここに通いたいんですけど、入塾案内見せていただけますか?」
「え?あ、はい」
いつもはツンデレな感じだから、言葉遣いがちゃんとしていて意外だった。
なんて本人に言ったら目くじら立てて怒られそうだけど。
「費用は週に何回コースにするかで違っておりましてぇ。最初に入塾テストを行いましてぇ、こちらで設けている合格ラインに届かなかった場合はそもそも入塾できませんのでその点だけ頭に入れておいていただいてぇ」
「分かりました。入塾テストにあたり対策をしたいのですが、対策テキストのようなものはございますか?」
「残念ながら機密事項となりますので、そのようなもののご用意はございません」
「そうですか。じゃあ、実力で入塾してみせます。入塾テストの申し込みだけしていってもよろしいですか?」
「あ、はい。えーと、そうしましたら…」



