君の隣。~一番愛した人の裏切り、泥沼のモラハラ彼氏。傷だらけの私を最後に救ったのは、10年間私を忘れられずにいた「親友の元彼」でした~

あれから、もうすぐ1週間が過ぎようとしている……。

新太とは、あの告白の日からもずっと毎日LINEのやり取りが続いていた。

内容は、今日食べたアイスのこととか、テレビのこととか、本当に他愛もない会話ばかり。

『気まずくなるのナシ!』と言ってくれた新太は、その言葉通り、私に一切のプレッシャーをかけずに今まで通りの距離感で接してくれている。

相変わらず勇斗や美波とも連絡は取り合っているし、2人とは部活で毎日のように顔を合わせているけれど、いつも通り普通に楽しく接することができていた。

でも、誰と話していても、何をしていても。
私の頭の片隅には、いつもあの夕暮れの公園で私を見つめていた、新太の真剣な目が焼き付いて離れなかった。

肝心の、私の気持ちはというと……。

(新太のこと……好きになれるような気がする)

でも、そんなあやふやな“気がする”っていうだけで、付き合ってしまってもいいのだろうか。

美波が言っていたみたいに、付き合ってからだんだん好きになっていくものなのかな。

それに、心のどこかで、学校での新太のあの噂がどうしても頭をよぎってしまう。

新太は優しくて一緒にいて最高に楽しい人だけど、もしあの噂が本当だったら――。

友達としてなら、ただの『良い奴』で楽しくいられる。
だけど、もし付き合って、恋人になってから遊ばれたら……。そう考えると、どうしても怖くて、前に進むのが不安になってしまう。

ぐるぐると同じ場所を回り続ける思考。
だけど、こんなに真剣に、傷つくのが怖いと思うくらい四六時中悩んでいるってことは――きっと、それだけ新太のことが気になっている証拠なんだよね。

これ以上、新太を待たせるわけにはいかない。

「……うん」

新太に、ちゃんと返事をしよう。

不安を理由に逃げるんじゃなくて、新太を信じて、この飾らない正直な気持ちを話してみよう。

そう心に決めて、私は少し緊張しながら新太へのLINEを打ち込んだ。

『この前の返事がしたいから、今度会えるかな?』

送信ボタンを押すと、今までにないくらい心臓がドキドキと音を立てた。

画面をじっと見つめていると、待っていたと言わんばかりに、すぐに新太から返信が届いた。

『俺はいつでも大丈夫! 柚那の都合に合わせるよ』

相変わらず優しい新太の言葉に、胸の奥がじんわりと温かくなる。

『ありがとう。じゃあ、次の部活が終わったあとに少し会える?』

『わかった。終わる頃に学校の近くまで行くよ』

結局、次の私の部活が終わったあとに、2人で会うことになった。