君といた日々。

14
フィオナは僕に気づくと、読んでいた絵本を閉じ、大きく手を振った。

どうやら、大昔にあった伝説の絵本を読んでいたみたいだ。

「あ、それ僕も読んだことある!」

「そうなの?さすが、図書館の息子だねー」

確か…悪者を倒す系の物語だったような…

ずいぶん前に読んだから記憶が曖昧だ。

「んふふっ内容は覚えてない?」

「むっ…」

フィオナに図星をつかれ、少し恥ずかしい気持ちと悔しい気持ちになった。

ここの本は、あともう少しで読み尽くすし、内容もほとんど覚えている。

だからこそ、この一冊だけ思い出せなかったのが、少し悔しかった。