君といた日々。

12
「どこまでやったの?」

「あ〜、東側の本棚にある読まれなくなった本とかは整理したから、あとは西側の本棚だけかな。はい、これ。」
と渡されたメモには、十冊ぐらいの本の題名が書かれていた。

「これを見ながら整理していけばいいの?」

「うん。頼んだぞ?」

「分かった!」

僕は腕まくりをし、読まれなくなった本を手に取る。

埃を被っていたから軽く叩くと、
『優しい森の妖精。』
という題名が見えた。

一番後ろのページに書かれた出版年を見ると、一六〇年前に出た本だった。

「そんなに歴史ある本なんだ…」

当時はものすごく読まれていたのだろう。

ページの端は擦り切れているし、所々シミがある。

「今までお疲れ様でした。」

読まれなくなった本は書庫で保管され、やがて紙の再利用になったり、燃やす材料になったりする。

「他にも探そう。」

僕は隣の本棚へ向かい、読まれなくなった本を次々と積み重ねては書庫へ運び、手伝いを終わらせた。