君といた日々。

7
会話をしているとあっという間だ。

泳ぎ始めてから10分後。

海面に見覚えのある花びらが浮かんでいるのが見えた。

「あっ」

ここは確か、父さんが母さんに告白した場所。

今は夏だから…浮かんでいる花びらはひまわりの
花びらだ。

ここで上がれば、間違いなく図書館につく。

「フィオナ!」

「ん?どしたの?」

顔を上に向かせ、海面を指差し、フィオナも顔を上に向ける。

「多分ここ!」 

「わかった!」

体がどんどん地上へと近づいていく。 

海から上がると、
僕を囲っていた水の膜が消え、夏の暑さを感じた。

「着いた!ありがとう、フィオナ!」

「どういたしまして!移動の時はこうすることもできるから、言ってね。」

「ありがとう。この先、坂道だから今度は僕が手を握る番ね。」

そう言い、手を差し出すとフィオナは少し、目を丸くした。

「えへへっ」

フィオナは、照れたように微笑むと、僕の手を優しく握った。

「うん!」