あの時間を忘れる方法が あるなら

今までしたきたようなただの恋愛で、こんな大規模な会社を連ねる社長の側にいられる人になれるなんて思っていない

親なら誰でも自分の子供の幸せを願っていて、息子の相手のことを知りたいと思うのは当然のことだと思う

増してや、息子が選んだ人がとんでもない人だと、株価や評価に影響が出てもおかしくない世界だ

信じてもらえないなら、信じてもらえるようにどうしていくべきかを会長のそばで支えてきた人に聞きたかった‥‥

今だって怖くて堪らない‥‥
でも‥偶然だったとしても、会えたのだから、何もしないままでいては駄目だと思う

『‥いいでしょう。ではこちらに1週間住んでみなさい。途中で弱音を吐いたり逃げ出すようならその場で柊と別れなさい。』

『母さん!!』

柊さんは手話が分かるのか、大きな声で怒鳴ったが、すぐに私は立ちあがろうとした柊さんの腕を引っ張った

「柊さん‥多分頑張らないといけない時があるのなら、私にはそれが今だと思ってます」

お二人のために‥ううん‥柊さんの喜ぶ顔が見れるように、恩返しがしたい‥‥

大丈夫だよと伝わるように笑顔を向けると、何か言いたげな仕草をしつつも頷いてくれた

『なら俺もここに住む。ここは俺の家でもあるから問題はないですよね?』

えっ!?