あの時間を忘れる方法が あるなら

色々考えていたら泣きたくないのに目頭が熱くなり見られたくなくて顔を背ける

『結愛』

そんな優しい声で名前なんて呼ばれたら余計に涙が溢れてしまう

『結愛‥‥俺にとって真相が分かればそれは喜ばしい事だ。でも、誰よりも大切にしたい人は言わなくても分かっているだろう?俺は君をもう悲しませたくないし守りたい。』

柊さん‥‥

柊さんの手が私の顎を捉えると、上を向かされ目尻に唇をそっと落としたあと唇をそっと塞がれた

「ッ‥‥ん‥」

啄むように唇を重ね合わせ、涙を流す私の頬に指を這わせてそれを拭い、深くなるキスに答えるように首に手を回した

『一緒に2人で考えよう‥‥勿論八雲だっている。頼むから俺の側からいなくなろうとするな。』

「んっ!」

そのまま抱き抱えられると、ベッドに移動をし
深いキスを繰り返していると、部屋の扉がノックされ慌てて柊さんの胸をグッと押した

「柊さ‥ッ‥誰か‥んっ」

バタバタしながら拒みたいのに、首筋を這う舌に顔が真っ赤になると、喉を鳴らして笑う柊さんがようやく私から離れた

『そんな顔八雲に見せたくないからパウダールームに行っておいで』

「ッ!!」

どんな顔をしてるのか分からないけれど、少なくともあの長いキスに蕩けていた事だけは事実だから思い出すだけでまた顔が熱くなり慌てて奥の部屋に駆け込んだ

すると、八雲さんだと思っていたのに聞こえてきた男性の声を暫く聞き今度は勢いよくその場から飛び出した