『それで‥‥何か言いたい事があるなら今聞くから誤魔化さず言いなさい』
高級な日本料理店で昼食を食べ終えると、お母様が私達2人を交互に見て溜息を吐いた
『フッ‥‥時間も何もやっぱりすぐにバレたな。』
えっ?
柊さんが隣に座る私を見て笑うと、お母様の方を向いて頭を下げた
『申し訳ありません。彼女が莉奈になりすましていた事で母さんを騙してた』
嘘っ!!‥‥言いたい事があるならって‥‥もしかしてお母様は私があの時の莉奈さんだと分かっていたという事なの!?
氷室さんがいない為、柊さんが代わりに手話をして伝えるとお母様もあからさまに溜息を吐き呆れた様子で今度は私を見た
『私が認めたのはあなたであって、今の長浜 莉奈ではないわ。そして今後も彼女を認めるつもりはない。そして柊‥‥あなたは本当にあの長浜 莉奈と今後も共に歩む未来を選択するのかしら?』
『‥莉奈は俺の命の恩人だと思ってた‥‥でも違った。‥‥俺の命の恩人は莉奈ではなくて
佐々木 結愛‥君だったんだよ』
嘘っ!!!
柊さんの言葉が信じられず、両手で口元を押さえて見つめるものの、手が震えるばかりで状況についていけない
だって‥‥もしあの時の男の子が柊さんなら、莉奈さんが助けたのは一体誰だと言うの?
莉奈さんの話だって嘘には感じなかったし、それにあの傷だって‥‥
『母さん、少し彼女と2人で話がしたいから、落ち着いたら顔を出す。約束するよ。』



