あの時間を忘れる方法が あるなら

温かい毛布のような温もりに包まれ、自分から離れがたくて擦り寄ると、優しく頭を何度も撫でられらような感覚にハッと目を覚ました

(あれ‥‥えっ!?‥さっきまでレストランに居たはずなのに‥‥)

見渡すと自分の部屋ではない全く知らない空間に怖くなりつつも、服は昨日のままだし本当に眠ってしまっていただけだとしても、ここまでどうやって来たかも分からない‥

お酒で記憶をなくすなんて‥‥どれだけ楽しんでしまってたのだろう‥‥

ここが何処だか分からなくてとりあえず起き上がると、目の前の大きな窓から一望できる景色に更に目が覚めてゆく

あれ‥‥ここってもしかして‥‥

ガチャ

えっ!?

「ッ‥!!」

ドアから入って来た柊さんは、いつもと違い久しぶりに見るオフの私服姿が新鮮でとても素敵で見惚れていると、立ち尽くす私に気付きフッと表情を緩めた

「お‥おはようございます」

『起きたな‥体調はどうだ?』

「えっ!?あ‥あの‥私昨日の途中から記憶がなくて‥‥」

目の前の男性は完璧な容姿で清潔感がありとても美しいのに対して、お風呂にも入れてない私は化粧も落とさず寝てしまったからきっととんでもない事になっているはず

『シャワーを浴びておいで。バスローブがあるから服は備え付けの洗濯乾燥機に入れればいい。その間に朝食を食べよう』

「ッ‥すみません」

ただでさえ恥ずかしくて仕方ない状況だけど、今はとにかくこんな姿を長く見られたくなくてお言葉に甘えて言うことを聞いた