あの時間を忘れる方法が あるなら

『社長‥莉奈さんの役職は佐々木さんがこなしていた通りに戻されますか?』

『そうするしかない。母さんが八雲の補佐をしている事を知っている以上、突然変えるのは良くないからな。』

ハードなスケジュールの合間に結愛の為に動いていたからか、車に乗り込むと流石に疲れが出て深く腰掛け目を瞑った

結愛の配置は何処にするべきか悩むが、目が届かない場所にしたら連れてきた意味がなくなる

研修などせずとも、ここにいた3ヶ月で彼女は他の人に認めてもらえれるほど信頼関係も築いていた

『社長がよろしければ私は補佐が2人いても構いませんよ。華やかになりますから』

『フッ‥‥お前の頭は花が咲いていて羨ましいよ。溜まってる仕事を与えないとな?』

『ヴッ‥‥そ、そんな‥冗談ですから!』

助手席に座る八雲にフンっと息を吐きつつも、瞳をまた閉じると真っ先に考えるのはやはり結愛のことばかりでおかしくなりそうだ‥‥

巻き込んだ以上、このままにはしない‥‥

結愛は何も心配せず、俺のそばにいればいい‥

柊 side end