ーーー大学2年の夏。
たくさんの人で賑わう海水浴場。
4人で海へ遊びに来ている。
更衣室前。
先に着替えおわったのは男2人。
琉生はカーキの無地の海パン。
新は赤ベースに黒柄の海パン。
どちらも腹筋はしっかり割れている。
「紅羽どんな水着だと思う?」
琉生が聞く。
「知らん」
「俺の予想だと絶対黒!それか赤!」
「分かる」
珍しく意見が一致する。
「原色」
2人で頷く。
「じゃあ莉桜は?」
「白」
新が即答。
「だよな」
「アイボリーとかパステル系!」
「分かる」
こっちも意見が一致する。
その時。
少し離れた場所。
女の子たちの声。
「あの2人かっこよくない?」
「思った!」
「話しかけてみる?」
その声に琉生が気付く。
「俺らモテてるわ」
「うるさい」
そして新が呆れる。
女の子たちが近付こうとした瞬間。
「おまたせー!」
元気な声とともに現れる紅羽。
女の子たちは察して去っていく。
「あ、おわった」
琉生が笑う。
「残念だったな」
新も少し笑う。
ー…
ーー莉桜side.
紅羽が先に更衣室を出て行った。
私はまだ鏡の前にいる。
「やっぱり恥ずかしいんだけど」
「大丈夫だって!」
紅羽が笑う。
「絶対似合ってるから!!」
そう言って出て行った。
そして外では…
「え?」
「白?」
「まさかの白」
琉生と新が固まっていた。
紅羽は得意げに1回転する。
「でしょー?」
アイボリーのバンドゥビキニ。
普段の紅羽なら選ばなそうな色。
でも不思議と似合っていた。
「意外すぎる」
「私もそう思う」
紅羽は笑う。
「実は莉桜と買いに行って選んでもらったの」
「あー、そういうことか」
「なるほど」
2人とも納得した様子。
「可愛い?」
紅羽が2人に聞く。
「意外と似合ってる」
新が言う。
「普通に可愛い」
琉生も言う。
紅羽は満足そうに笑う。
