君の隣で、私になれた



ーーー大学2年の春。

ーー莉桜side.


大学の近くの大きな公園。

遅咲きの桜。

たくさんの花見客。


ブルーシート。

コンビニで買ったお酒。

大量のお菓子。


「意外と寒い」

「まだ春だからな」

「春なのに寒い」

「いつもそれ言ってんな」

いつもの4人。


「てかさ、」

紅羽がビールの缶を開ける。

「琉生、また聞いたよ」

「何を」

「あんたまた別れたでしょ」

「あー」

琉生はいつもの呑気な笑顔。

「俺も聞いた」

新も頷く。

「今回はなんで?」

「何考えてるのか分からないって」

それを聞いて納得する紅羽。

「それはそう」

「彼女正解」

「おい」

そして何も気にしてなさそう琉生。


「琉生って付き合っても何も変わらなそう」

「変わらない」

本人じゃなくて新が即答。

「即答かよ」

「だって変わらないじゃん」

「そうかも」

私も思わず笑う。


「彼女優先とかしないだろ?」

新が呆れた表情で聞く。

「しない」

「最低」

紅羽が言う。

「そんなんだからフラれるんだよ」

「そうかもな」

琉生はやっぱり全然気にしてない。


「じゃあなんで付き合うの?」

紅羽が追撃する。

すると琉生は少しだけ考える。

「なんでだろ」

「ちゃんと考えろ」

新が突っ込む。

みんなが笑う。


「好きって言われるし告白される」

「断る理由もないから付き合う」

「最低」

紅羽が即答。

「おい、2回目」

「ほんとだ」

また笑う。

でもたぶん琉生は本気で言ってる。


「好きじゃないの?」

紅羽が聞く。

「好きだと思うよ」

「思う?」

「たぶん」

「おわってるわ」

私と新も頷く。

全員一致だった。


「じゃあ琉生もフリーかー」

「いや彼女できた」

「は!?」

信じられないって顔の紅羽。

呆れる新。

別れてから次が毎度早すぎる。

「嘘でしょ信じられない」

「なんでだよ」